レスキュー講習・登攀講習

どんな活動?

自然や山岳などで起こりうる事故の救助方法を学びます。まずは、レスキューに対する心構え、優先順位などを座学で学びます。
その後、ロープの活用方法、テープ・ロープスリング活用方法、アンカーの捉え方と方法、ビレイの仕方、登攀技術などなど。様々な場面において必要な知識・技術を実践しながら学んでいきます。

写真:レスキュー講習・登攀講習 写真:レスキュー講習・登攀講習

活動報告

【RESCUE講習会はエクセレントサービスマインドを学ぶ場だった】

写真:レスキュー講習・登攀講習10月16日〜17日にかけて福島県奥会津地方で「登山ガイド」の「RESCUE講習会」を行いました。講師は3年連続お世話になっている長内覚氏です。長内講師はスキー教師としての経歴も長く、しかも山岳ガイド協会の公認ガイド・検定員としても経験豊富なおかつ高いスキルと汎用性・機転・ウィットに富んだ楽しい講習でわれわれの中でも人気抜群の方です。
初日は午後到着後、まず僕らのニーズアセスメント(グループカウンセリング)を行い、要望確認の後「自然解説ガイドとしてのポイントと応急手当」を駒止湿原をガイディングしながら時間をかけて行いました。黄葉・紅葉真っ盛りで参加者は全身くまなく癒されました。対象が子どもだったら…高齢者だったら…といった実際に沿ったレクチャーの深さにも驚かされました。
翌朝8時の出発時には雨模様でしたが、良い雨合羽を持参していることと日頃の行いの確認結果も大変よかったのでGOサインが出ました。蒲生岳まで約70分の道のりは景色の移り変わりと期待に胸を膨らませるに充分でした。到着後案内看板を見てびっくりでした。「なんちゃって岩場ですから〜」という長内トークにだまされたのはその時点で明らかでした。南東北のマッターホルンと呼ばれている蒲生岳のほぼ直登と思われる急峻な勾配を上り、所々でロープや鎖場を経て岩盤へ到着した頃には汗でシャツも濡れそぼっていたほどでした。早速ヘルメット、ロープ、ハーネス、カラビナ、スリングなどを用意しての実地練習開始。フィックスロープを張ってのトラバースには、たくさんの注意点や重要事項が満載で息つく暇もない有様でした。続いて縦方向のロープで登攀補助およびレスキュー練習。上に上がってからも立ち止まりながらガイディングのシミュレーションをしながら頂上へやっと到着したのは正午を過ぎた頃でした。行動食を摂った後、下りながらエイト環や下降器はたまたロープでのアパッチや腰がらみの操作方法を手際よく学んだのですが思いのほか時間が経過していて驚きました。
下山した時には膝がゲラゲラ笑いっぱなしで運動不足は否めませんでした。無論翌日、久しぶりに筋肉痛を楽しんだのは当然のことでした。スキルアップはもちろんのこと「ガイディングにおけるサービス」とはなにか?を気づかせてもらった大切な時間でした。来年はリゾート気分を織り込んだ講習形態にしたいと心に誓ったにのさんでしたぁ(最後が今日のワンコ…みたいになってしまった)

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